「倒産経験のある元経営者の企業再生コンサルタント」の先生方であるが、漏れが知るだけでも現在数名が活躍中である。中には日々の活動を自分のブログに記し、未来の顧客獲得に忙しい面々もおられる。漏れは一度そうした「先生」の事務所を訪れたことがあるが、面談希望の来客者を何組も待たせ、やれ銀行の担当にはこう言え、取引先はこうやってなだめろといったご指導を次々に申し渡していたのが実に印象的であった。何しろ自分自身が一度会社を潰すという修羅場を経験しているわけだから、これからその修羅場へ向かうかも知れない人々にとっては貴重な先達の声ということになるのであろう。会社の倒産というものは、それを経験したことの無い者にとっては、想像することすら恐ろしいものであるという一般的な恐怖が、多くの中小企業経営者の頭にあるのかも知れない。

 なお、現在各所で展開されている「企業再生」の仕事の多くは、斯様な「倒産」という事態と何らかの形で関係している。再生の現場では、多くのケースにおいては倒産をいかに回避するかが目指されるが、最近は、倒産そのものが避けられないものとして、それにどう対面してゆくかという事例も多くなってきた。100年に一度という未曾有の大不況の中にあっては、倒産を余儀なくされる会社の数も、相応に増加してきているものと思われる。

 漏れが現在関与している会社についても、やはり「倒産」が避けられないものとして、それにどう取り組むかが中心的な課題になっている。そもそも多くの中小企業は、本質的な意味での事業の自己完結性が確立できていないケースが多いので、例えば大口の注文をもらっていた取引先が注文をくれなくなった時点でもろくも倒産の危機に直面してしまう。特に製造業の下請けにこの種の事例は多いが、一方で増加していると感じるのは、売上の自然減による倒産が増えてきているということである。これは、有名な茹で蛙の話を正に地で行くケースだが、年々売上が減少してきて、気がついたらキャッシュが回らなくなり、次第次第に経営のあちこちで綻びが出始め、やがて経営が破綻するというケースである。気のせいか地方へ行くほどこの種の破綻事例が多いように思うが、多分、これは地方経済の弱体化と密接に関係しているものと思われる。特に、東北地方や北海道が多いと個人的には感じているが、この種の破綻事例が今後、恐ろしいほどのペースで、全国規模で激増するのではないかと個人的には大変危惧している次第である。

(続く)

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Column "Hitorigoto"

Vol.20「企業再生」という名の商売を行う面々 Part2